こんにちは、こうきです。
「ガンビアに行くとき予防接種って何を受ければいいんだろ?どれくらい費用かかるんだろ?」
という疑問が浮かびますよね。そんな方のために今回、僕がガンビアに行く前に受けてきた予防接種をご紹介します。
この記事を読めば、安心してガンビアに渡航することができます。
ガンビアへの予防接種で必須な黄熱病
黄熱病の予防接種を受診するのは必須です。黄熱病とは、病気をもった蚊に刺されることで感染します。
感染すると致死率が高く、感染してから3日以内に病院で治療を受けないと重症になってしまい致死率が10~20%上がると言われいます。
とくにガンビアでは蚊も多く生息しているので、国側でも黄熱病に対して警戒しています。実際にガンビアはまだ黄熱病の汚染地域なので予防接種は必須です。
故に黄熱の予防接種を受けると、イエローカード(黄熱病の予防接種に関する国際証明書)がもらえます。
国によってはこのイエローカードがないと入国できない国もあり、ガンビアでもイエローカードを提示される場合があります。
ちなみに黄熱病を受診することができる病院は以下のとおりになります。
・東京医科大学病院 渡航者医療センター
・ 国立国際医療研究センター病院 トラベルクリニック
・検疫所
ちなみに東京以外で検疫所で受けられる予防接種は黄熱病のみとなっています。
黄熱病の予防接種は原則として予約制になっているので、あかじめ予約しましょう。
ガンビアへの予防接種:推奨ワクチン
結論から言うと、A型肝炎、腸チフス、破傷風の3つは1か月以内の短期滞在向けで、B型肝炎、狂犬病、髄膜炎菌性髄膜炎、(マラリア)の4つは長期滞在向けになっています。
僕は計6つの予防接種とマラリア対策の薬を貰いました。では、まず短期滞在(1か月未満)の人向けに打つべき予防接種ついてご紹介します。
A型肝炎
この病気は主に食べ物から感染します。とくに水道水、水道水で作られた氷、野菜や果物、魚介類を生で食べると感染する確率が高くなります。
重症になると、 細胆管炎性肝炎(さいたんかんえんせいかんえん)といって治るのに半年くらいかかる場合もあります。
珍しいケースではあってもA型肝炎でも劇症肝炎になると、死亡することもあるみたいです。
腸チフス
これも主に食べ物から感染します。
感染すると1~3週間は症状がなく高熱、頭痛、全身のだるさが症状として現れます。
重病になると腸から出血したり腸に穴が開いたりするみたいです。想像すると、めちゃめちゃ恐いですね。
田舎のほうでは食事環境が都会よりも悪い地域があります。なので念のため打っておいた方がいいでしょう。
破傷風
この病気は主に傷口から感染していきます。
土の中に菌がいて、発症すると顔の筋肉が痙攣し、笑ったような症状がでます。
背中が折れることもあります。重症になると背骨が折れて、呼吸ができなくなり命を落とすこともあるみたいです。毎年10人の方が感染して亡くなっているデータもあります。
日本国内でも小さいときにワクチンを打っている人も多いみたいです。まだ打っていない人はこの機会に打っておくことを推奨します。
ここからは短期プラスで、長期滞在(1か月以上)の人に勧める予防接種です。
B型肝炎
感染者の血液や、その他の体液に接触することで感染します。食べ物や水によって広がることはありません。
感染すると疲れやすくなって、皮膚が黄色くなる症状が現れます。これが重症になると、肝臓がんへと進展します。
現地でも、事故や怪我で輸血や手術する場合になったときを考えて予防接種しておくべきかと思います。
狂犬病
感染した動物に噛まれた傷口からウィルスが侵入して感染します。ほとんどが犬からの感染ですが、猫、羊、牛など多くの哺乳類も感染源となります。
唾液にウィルスが存在しているため、傷口を舐められただけでも感染する危険性があります。
発症した場合の致死率はほぼ100%と言われています。狂犬病のワクチンを打つことで発症をあるていど防ぐことは可能です。
しかし、完全に抑えることができるわけではありません。動物に噛まれた場合は事前に予防接種を受けていても追加でワクチンを接種する必要があります。
<動物に噛まれた場合の狂犬病ワクチン接種スケジュール>
①事前にワクチン接種を済ませてある場合
追加初回接種(当日)→2回目(3日後
②事前のワクチン接種なしの場合
初回接種(当日)→2回目(3日後)→3回目(7日後)→4回目(14日後)→5回目(30日後)
髄膜炎菌性髄膜炎
菌をもつ人の咳やくしゃみから感染します。
発症後2日以内に5~10%が死亡すると言われています。治療しても、10~20%の割合で神経障害や手足の切断などの後遺症が残ったりします。
しかし、これはワクチンで予防することができます。とくに12月から6月はガンビアは乾季です。
ほこりが舞っていて、夜も冷え込み、鼻やのどの粘膜も痛めやすいので髄膜炎の危険性を高くします。
髄膜炎の高発症地帯としてガンビアも位置しているので注意しておきましょう。
マラリア(例外)
アフリカの病気と言えば、マラリアというイメージを持つかと思います。マラリアは予防接種ではなく、薬で予防することができます。
詳しくは下記で書かれているので興味のある方は読んでみてください。
予防接種の費用
僕は7種の予防接種+マラリアの薬をもらって約7万の費用がかかりました。
黄熱病(1回/11000円)
A型肝炎(1回/8000円)
腸チフス(1回/7500円)
破傷風(1回/3700円)
B型肝炎(1回/5300円)
狂犬病(1回/10000円)
髄膜炎菌髄膜炎(1回/9500円)
マラリア ※費用1錠:800円
◎ 4日滞在の場合の費用例
渡航前 2日間:2錠
滞在中 4日間:4錠
帰国後 2日間:2錠
(2+4+2) × 800 =計6,400円
予防接種の種類によっては間隔をあけて複数回うつ必要があります。ただし、複数回打つのもその間はワクチンが効いてる期間なので3ヵ月~半年開くのがほとんどです。
【重要】予防接種のスケジュール
僕はアフリカに行くちょうど2週間前に予防接種の受診を開始しました。ぶっちゃけまだ余裕かと思っていたのですが、めちゃめちゃギリギリでした。
もっと早めに準備しておくべきだったなと後悔しています。
A型肝炎や破傷風は接種後1週間のワクチンが摂取できません。さらに黄熱病はワクチン打った後4週間たたないと別のワクチンを打てない制約があります。
僕の場合だと、初回:A型肝炎、破傷風、腸チフス、B型肝炎、狂犬病、 髄膜炎菌髄膜炎を一気1日でかつ一つの病院で終えました。かかった時間も2時間くらいです。
そして2週間後に、黄熱病のワクチンを打ちました。このときにパスポートが必要になります。ここも2時間くらいで終わりました。
黄熱病のワクチンをうつと、イエローカード(国際の予防接種証明書)がもらえます。予防接種が受けれる病院やクリニックは以下の通りです。
・東京医科大学病院 渡航者医療センター
・ 国立国際医療研究センター病院 トラベルクリニック
・検疫所
ちなみに東京以外で検疫所で受けられる予防接種は黄熱病のみとなっています。
アフリカの現地でも予防接種はできる
セネガルの種とダカールでは、「Institut Pasteur (アンスティテュ パストゥール)」という医療機関があります。
場所もダカールの繁華街プラトー地区にあるので簡単に行けます。日本と比べて診察が雑だとか、医療器具が汚いとかその辺の心配もございません。
こんな言い方も失礼ですが、しっかりとした医療を受けることができます。
Institut Pasteur では、狂犬病をはじめ、黄熱、腸チフス、B型肝炎、髄膜炎菌性髄膜炎など、セネガルで必要な多くの予防接種を受けることができます。
日本よりかなり安いコストで受信することができます。
例を以下に示します(費用は目安であり変動する可能性があります)。
黄熱:6,500CFA(1,300円)
腸チフス:12,000CFA (2,400円)
B型肝炎:11,000CFA (2,200円×回数分)
狂犬病:7,000CFA (1,400円×回数分)
髄膜炎:35,000CFA (7,000円)
日本で予防接種を受けた方が確実で安心ですが、どうしてもという場合は、現地で受けることも不可能ではありません。